- フェアウェイウッドやユーティリティで球が上がらない
- ロイヤルコレクションのVTとVXは何が違うのかわからない
- 現行のゴルフクラブがどれだけ揃っているのか、整理された情報が見つからない
「ロイヤルコレクション」は1992年に神戸で創業した地クラブ(大手メーカーとは別に専門工房が少量生産するクラブ)ブランドで、ツアープロやトップアマからフェアウェイウッドの完成度を評価されてきた国産ゴルフクラブメーカーです。ソールを大胆にくり抜くキャビティソールの発想と、地面から打つクラブに設計資源を集中させる姿勢に定評があります。
この記事では、ロイヤルコレクションの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のゴルフクラブを全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、ロイヤルコレクションのゴルフクラブが気になっている人はぜひチェックしてください。
ロイヤルコレクションとは地面から打つクラブに特化したゴルフブランド
ロイヤルコレクションは、1992年に神戸で生まれた日本のゴルフクラブブランドです。大量生産の総合メーカーとは異なり、フェアウェイウッドを中心とした「地面から打つクラブ」の作り込みで名前を広げてきました。
製品は日本語の公式直販サイトで正規販売されており、番手やシャフトの組み合わせを選んで購入できます。並行輸入品を探し回る必要がない点も、国内ブランドならではの安心材料です。
ロイヤルコレクションのブランドコンセプト
ロイヤルコレクションが掲げているのは、「いつまでもそばに置いておきたいゴルフクラブでありたい」というコンセプトです。買い替えを前提にした消耗品ではなく、長く握り続ける道具としてクラブを設計しています。
道具を頻繁に入れ替えるのではなく、気に入った1本を長く使いたいゴルファーにとって、ロイヤルコレクションの考え方はブランドを選ぶ理由そのものになります。
ロイヤルコレクションの歴史・創業背景
ロイヤルコレクションの名を決定づけたのは、1995年に発表されたキャビティソール搭載のフェアウェイウッドでした。ソールを馬蹄型にくり抜くという当時としては異例の構造がツアープロやトップアマに広がり、国内メジャートーナメントでフェアウェイウッド使用率1位を記録しています。
2025年6月17日にはVT・VXの2シリーズがフェアウェイウッドとユーティリティ/ハイブリッドで同時デビューし、2026年4月23日にはVX MAXフェアウェイウッドが加わりました。ここで現在のゴルフクラブのラインナップが形になっています。
ロイヤルコレクションの特徴・強み
ロイヤルコレクションの強みは、扱いが難しいクラブほど作り込んでいる点にあります。ティーアップして打つドライバーではなく、芝の上から直接ヒットするフェアウェイウッドやユーティリティ、ウェッジに開発を集中させてきました。
シャフトの選択肢が広いことも、ロイヤルコレクションのゴルフクラブを選ぶ理由になります。同じヘッドに対して中調子と手元調子を選べる番手があり、球の高さや捕まりをヘッド任せにせず調整できます。
ロイヤルコレクションのゴルフクラブの機能とテクノロジー
ロイヤルコレクションのゴルフクラブが「抜けが良い」と言われる理由は、ソール周りの設計思想を凝縮させていることです。芝や地面との接触をどう処理するかという課題に、創業期から一貫して取り組んできたブランドです。
ロイヤルコレクションのゴルフクラブに搭載されている独自テクノロジーは以下の5つです。
- キャビティソール
- V-CAVITYデザイン
- V-RIBデザイン
- 1Kカーボントップ
- バックバウンスソール
キャビティソール
キャビティソールは、ロイヤルコレクションが1995年に発表した馬蹄型のくり抜きソールです。ソール後方を大きく削り取ることで、地面と接触する面積そのものを減らしています。
ダフり気味に入ってもヘッドが地面に刺さらず、そのまま前へ抜けてくれるのがキャビティソールの効果です。フェアウェイウッドで手前の芝を噛んで距離をロスしがちなゴルファーほど、違いを体感しやすい構造といえます。
V-CAVITYデザイン
V-CAVITYデザインは、VT/VXシリーズのソール部に採用されている剛性コントロールの設計です。ソール側をしっかり支えることで、インパクトで逃げるエネルギーを抑えています。
結果として、地面から打つ状況でもボール初速が落ちにくくなります。ライが良くないセカンドショットで飛距離が急に落ちるという悩みに、直接効いてくる部分です。
V-RIBデザイン
V-RIBデザインは、ヘッド内部のソール側にリブ状の厚みを持たせる構造です。単なる補強ではなく、打球音のチューニングまで担っています。
打感が揃えば、芯を外したときの手応えの差もはっきり伝わります。ミートの精度を自分で判断しながら練習したいゴルファーにとって、V-RIBデザインは実用的な機能です。
1Kカーボントップ
1Kカーボントップは、クラウン(ヘッド上面)にカーボン素材を使うVT/VXシリーズの設計思想です。金属より軽い素材を上面に配することで、余った重量をソール側と周辺へ回せます。
球の高さをロフトやシャフトだけでなく重心設計から解決するアプローチのため、ヘッドスピードを上げにくいゴルファーでも高さを稼ぎやすくなります。
バックバウンスソール
バックバウンスソールは、BBウェッジの名前の由来になっているソール形状です。ソール後方に最大6mm深さの溝を刻み、地面に当たったヘッドが下へ潜らないようにしています。
アプローチでは、わずかなダフりがそのままショートやザックリにつながります。ロイヤルコレクションのバックバウンスソールは、ミスをミスのまま結果に出さないための機構です。
ロイヤルコレクションのゴルフクラブの全種類の違いを比較
ロイヤルコレクションのゴルフクラブは、フェアウェイウッド・ハイブリッド/ユーティリティ・ウェッジの3カテゴリーで構成されています。現行ラインナップにドライバー・アイアン・パターの設定はなく、以前展開されていたAM-X/TM-Xシリーズも公式の現行コレクションから外れているため掲載していません。
まずは全モデルの比較表で種別とコンセプトの違いを押さえ、そのあとに各モデルの詳細を順に紹介します。
| モデル名 | クラブ種別 | コンセプト | 主要テクノロジー | 対象プレイヤー |
|---|---|---|---|---|
| VT フェアウェイウッド | フェアウェイウッド | 弾道コントロール重視 | V-CAVITY/V-RIBデザイン | 競技志向のゴルファー |
| VX MAX フェアウェイウッド | フェアウェイウッド | 高弾道・直進安定重視 | V-CAVITY/V-RIBデザイン | 球が上がらない悩みの方 |
| VX フェアウェイウッド | フェアウェイウッド | 高MOIで方向性重視 | V-CAVITY/V-RIBデザイン | 番手を細かく刻みたい方 |
| VT ハイブリッド | ハイブリッド | 弾道コントロール重視 | タングステンウェイト | アイアン感覚で振りたい方 |
| VX ユーティリティ | ユーティリティ | 高慣性モーメントで安定 | 高慣性モーメント設計 | 曲げずに前へ運びたい方 |
| RC BB PLUS ウェッジ | ウェッジ | ダフリに強い進化型 | バックバウンスソール | アプローチに不安がある方 |
| RC BB ウェッジ | ウェッジ | ダフリに強い定番型 | バックバウンスソール | 定番仕様を求める方 |
| RC BB BK ウェッジ | ウェッジ | ダフリに強い黒仕上げ | バックバウンスソール | 見た目を統一したい方 |
VT フェアウェイウッド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VT フェアウェイウッド |
| ヘッド素材 | HT1770M/SUS17-4 |
| バランス | D2 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | RCF-TR60M/70MF |
「VT フェアウェイウッド」は、より弾道コントロールを求める競技志向のプレイヤーへ向けて設計された、ロイヤルコレクションのフェアウェイウッドです。3Wが14度、5Wが17度というストロングロフト寄りの設定で、番手なりに打つのではなく高さと曲がり幅を自分で決めたいゴルファーを想定しています。
ヘッドが小ぶりな分、フェースの向きを操作しやすく、左を怖がらずに振り抜けます。反面、芯を外したときの寛容さはVXシリーズに譲るため、ミート率に不安がある人には扱いにくく、球筋を操作したい中上級者向けのモデルです。
VX MAX フェアウェイウッド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VX MAX フェアウェイウッド |
| ヘッド素材 | HT1770M/SUS17-4 |
| バランス | D2 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | RCF-TR60M/70M |
「VX MAX フェアウェイウッド」は、揺るがぬ直進性能を掲げるVXシリーズに安心感を足した、ロイヤルコレクションの最新フェアウェイウッドです。2026年4月23日に発売され、3Wが15度、5Wが18度という構成になっています。
払い打つスウィープなスイングタイプにはよく合う一方、鋭く打ち込んで球を操作したいタイプには物足りません。フェアウェイウッドで球が上がらない、捕まらないと感じているゴルファーには、ロイヤルコレクションの現行モデルの中でも特におすすめです。
VX フェアウェイウッド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VX フェアウェイウッド |
| ヘッド素材 | HT1770M/SUS17-4 |
| バランス | D2 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | RCF-TR60M/70M |
「VX フェアウェイウッド」は、番手を戦略的に選ぶプレイヤーへ向けた高MOI(慣性モーメントが大きく、芯を外しても曲がりにくい設計)のフェアウェイウッドで、ロイヤルコレクションの方向性重視モデルにあたります。3W〜9Wに加え、3HLW(16.5度)・5HLW(19.5度)というハイロフト番手まで用意されています。
ロフトの階段を細かく刻めるので、セカンドショットの距離を番手で管理できます。9Wまで組み込んでロングアイアンを外したいゴルファーや、フェアウェイウッドで曲げずに前へ運びたいプレイヤーにおすすめの選択肢です。
VT ハイブリッド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VT ハイブリッド |
| ヘッド素材 | HT1770Mステンレス |
| バランス | D2 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | RCF-TR80MH |
「VT ハイブリッド」は、ロイコレ伝統のヘッド形状を受け継ぎ、弾道コントロールを求めるゴルファーへ向けたロイヤルコレクションのハイブリッドです。番手は2H〜6Hで、ロフトは18〜30度まで3度刻みに並びます。
小さなヘッドはラフからでも芝の抵抗を受けにくく、フェースを開いて逃がす操作にも素直に反応します。やさしさより操作性を優先した設計なので、アイアン感覚で振りたい中上級者におすすめです。
VX ユーティリティ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VX ユーティリティ |
| ヘッド素材 | HT1770M/SUS17-4 |
| バランス | D2 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | RCF-TR60M/70M |
「VX ユーティリティ」は、大きめの慣性モーメントで高い方向安定性を確保した、ロイヤルコレクションのユーティリティです。番手は3U〜6Uで、ロフトは19〜28度の3度刻み。大手クラブメーカーがラインアップしないロフト域まで踏み込んでいます。
操作して曲げるより、まっすぐ運ぶことに向いたユーティリティです。6Uでアイアンとの距離の隙間を埋めたいゴルファーや、ロングアイアンの方向性に悩んでいるプレイヤーには、ロイヤルコレクションの中でも扱いやすくおすすめできます。
RC BB PLUS ウェッジ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RC BB PLUS ウェッジ |
| ヘッド素材 | 軟鉄鋳造(8620) |
| バランス | D1 |
| キックポイント | 中調子 |
| 純正シャフト | N.S.PRO 950GH neo |
「RC BB PLUS ウェッジ」は、ダフっても大丈夫と評判を集めたウェッジを進化させた、ロイヤルコレクションの最新ウェッジです。GrindStudio主宰の都丸和寛氏との共同開発モデルで、48度から58度まで6つのロフトが用意されています。
軟鉄鋳造ならではの柔らかい打感により、フェースに乗る感覚をつかみやすいのも特徴です。アプローチで手前をダフる不安を抱えているゴルファーや、ミスへの強さとスピン性能を両立させたいプレイヤーにおすすめします。
RC BB ウェッジ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RC BB ウェッジ |
| ヘッド素材 | 軟鉄鋳造(8620) |
| バランス | D1 |
| キックポイント | – |
| 純正シャフト | Dynamic Gold S200 |
「RC BB ウェッジ」は、ダフっていることに気が付かないほどミスを吸収する、ロイヤルコレクションの定番ウェッジです。48度・50度・52度・56度・58度のロフト展開で、BB PLUSの原型にあたるモデルにあたります。
ヘッドの重さを感じながら振れるので、手先で合わせずに打ち抜けます。その分、軽いウェッジに慣れたゴルファーには重く感じられるはずですが、しっかりした重量感でアプローチを打ちたいプレイヤーにはおすすめの1本です。
RC BB BK ウェッジ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RC BB BK ウェッジ |
| ヘッド素材 | 軟鉄鋳造(8620) |
| バランス | D2 |
| キックポイント | – |
| 純正シャフト | Dynamic Gold S200 |
「RC BB BK ウェッジ」は、RC BBウェッジのブラック系仕上げにあたるロイヤルコレクションのウェッジです。48度・50度・56度の3ロフト構成で、ヘッド性能そのものはRC BBと共通しています。
晴天のラウンドで太陽光の反射が気になるゴルファーには、構えやすさで差が出ます。ただしロフト展開は絞られているため、52度や58度が必要な場合はRC BBが選択肢です。クラブセットの見た目を黒系で統一したいプレイヤーにおすすめのウェッジです。
ロイヤルコレクションのゴルフクラブのまとめ
この記事では、ロイヤルコレクションが地面から打つクラブに特化した国産ゴルフクラブブランドであることを解説し、キャビティソールから続く技術の流れと現行の全モデルを比較しました。ラインナップはVT・VX・VX MAXのウッド系と、BB系ウェッジで構成されています。
ロイヤルコレクションは番手とシャフトの組み合わせが豊富なブランドなので、同じシリーズでも組み方によって振り感が変わります。気になるモデルが絞れたら、ぜひ試打で自分の手に合う1本を確かめてみてください。


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